3月のライオン川本姉妹の父親はどんな人？いつ登場？性格は最悪？

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※ネタバレ

川本家は、

三姉妹だけで生活をしています。

長女あかりが母親のように振る舞い、

次女ひなたが学校に通いながら姉を手助けし、

幼児である三女ももを育てる。

これが川本家の現状です。そこに両親の影はなく、

強いて言うなら、近くに住む祖父が保護者のような役割を担っています。

両親はどうしたのでしょう。

まだ幼い三女もいるのに、放っておいて平気なのでしょうか。

【零が知る川本家の事情】

疑問を持ちつつも事情を聞けない零でしたが、

川本家の仏壇に母親の位牌があることは知っていました。

「お盆に晩御飯においで。誰かがいてくれた方が、気が紛れるから」

長女あかりに誘われ、零は川本家を訪れます。

川本家はいつも通り振舞ってはいますが、どこかしんみりしているようにも見えました。

夜遅く、次女ひなたが突然「コンビニへ行ってくる」といって走り出します。

一人では危ないから、と後を追いかけた零は、泣きじゃくる次女ひなたを見つけます。

お母さん、お母さんと泣き叫ぶ次女ひなた。

既に両親を亡くしている零にはその気持ちがよく分かりました。

どうやら、母親が他界して、まだそんなに時は経っていないようです。

一方、父親は健在のようです。が、零は父親に会ったことはありません。

一度だけ、長女あかりに父親について尋ねたことはありますが、

簡単にしか話してくれませんでした。

「新しい彼女ができたんだって言ってね。出て行っちゃったの。今は新しい家でお父さんをやっているわ」

零は長女あかりの様子を見て、まだ心の整理がついていないのだと感じました。

いや、おそらく長女あかりだけではなく、川本家全員がそうなのでしょう。

川本家で父親の話題が出たことは一度もないのですから。

しかし、離婚したといっても子供は子供。

母親も他界したというのに、父親は一度も三姉妹に会いに来なかったのでしょうか？

【川本家の父親はどんな人？】

父親は、突然現れました。

いつものように川本家を訪問した零は、

知らない男性が、我が物顔で居座っていることに驚きます。

零は俯いたまま固っている次女ひなたを見て、彼が父親なのではないかと勘づきます。

それは外出中だった長女あかりからメールで確信に変わりました。

零は彼と少し話しただけで、川本家にとって良くない人物だと分かりました。

父親の要件はこうです。

「一緒に暮らそう。もちろん今の妻子も一緒にだ。もし気まずいのだったら、おまえたち三人はしばらく祖父の家に住んでもかまわないよ」

要するに、俺はここに住みたいから、おまえたちは出ていけということですね。

父親の身勝手な提案に、三姉妹は動揺します。

とりあえず、零と叔母で追い返すことに成功しますが、父親は諦めませんでした。

零や叔母のいない時間を狙っては、三姉妹を丸め込もうとします。

零はそんな父親の行動パターンを先読みして、先手を打ち続けました。

どうして、そこまでこの家に拘るのでしょう。

零が調べたところ、父親はかなり困っているようでした。

現在の勤め先で新たな女性問題を起こし、リストラされ、

社宅を出ていかなければならなくなったのです。

しかも、今の妻は病を患っており、2人目の子を妊娠しています。

おそらく、この家に住むというのは嘘。

今の妻子を三姉妹に押し付けて、自分は新しい女性と新しい生活を始める気なのでしょう。

しかし、零と叔母のせいで上手くいきません。

父親は我武者羅になるうちに、自分がどうしたいのかも分からなくなってきていました。

「これ以上付きまとうなら裁判でお会いしましょう。幸い僕には金銭的な体力もありますし」

零は父親を脅し、なんとか三姉妹から遠ざけようとします。

それでも父親は諦めませんでした。

ついに、今の妻との幼子を連れてきて、「この子だけでも引き取ってくれ」と言ってきます。

零は立ちはだかろうとしますが、長女あかりによって止められます。自分で言いたい、と。

「本当に無理なの。私、お父さんと暮らすのは一生無理。お父さんは別の人のお父さんになることを選んだんだから、そこで責任を持って生きて」

三人の娘からの明確な拒絶は、零の脅しよりも数段効果があったようです。

それ以来、父親が川本家に姿を現すことはありませんでした。